午前11時、玲兄（れいにい）の葬儀場に集まったのは《そうま》《ねね》《しのぶ》《たつひこ》の４人。《さすけ》の姿は見えない。お焼香を終えると喪主の明爺（あけじい）が声をかけてきた。

明爺「おうおう、集まったかい。これ、うちの孫があんたらに渡したがっていた手紙だよ」

そうま「玲兄が俺達に……？」

封を開けると、中から１枚の便箋と地図のようなものが出てきた。

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俺の財宝がほしけりゃくれてやるぜ

お前らに最高の贈り物を置いてきた

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たつひこ「不謹慎な。漫画の読みすぎでしょ」

ねね「……でも、玲兄らしいね！ 地図ってことは……宝探しかな」

そうま「よっしゃー、せっかくだからやってみっか！」

しのぶ「あ、でもさすけ君がまだいませんけど」

子供たちが相談していると、明爺が割り込んで発言する。

明爺「さっきも言ったが、一人はすぐに帰っちまったぞ」

ねね「そうなんだ。マイペースなやつ」

たつひこ「宝探しをしながら、ついでにさすけも探そうか」

しのぶ「地図は見たところ広いですし、みんなで手分けして移動しますか？」

そうま「ナイスアイデア！」

こうして「友人探し」と「宝探し」の２つのミッションがスタートした。

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