イジンデン コラム 第18廻

カナイセイジコンセプトデザインのカード①

赤属性の一部カード、および赤スターターのコンセプトデザインで参加させていただいたカナイです。今回は、上杉さんにならって、赤いカードのコンセプトについて書かせていただきます。

昔初めて購入したTRPGのサイコロが赤だったことから、私は何となく赤色に親近感があります。
また、その後の様々な選択においても、なんとなく赤を選ぶとうまくいくことがあり、今もプレイヤーカラーを選ぶときは赤を選んでいます(ジンクスというやつですね)。
ですので、このお話がきたときも、「では赤を担当しましょうか」ということになりました。

この赤という色ですが、「攻撃色」とも言われ、力や熱さを象徴します。注意を引きやすいため、警告などにもよく使われます。
他のトレーディングカードゲームでもよく属性として使用され、攻撃的なカードを含むことが多いようです。稲妻や火球を浴びたり、群れなすゴブリンやドラゴンに蹂躙された経験をもつ方も少なくないのではないでしょうか。

そんな色に対する期待を裏切らないよう、「戦い」に身を置いたイジンたちを選び、速攻を含む苛烈な攻撃を加えるカードをデザインすることにしました。その中でも、今回は基準となった1枚を紹介したいと思います。


・切り込み隊長《源義経》

まず、クリーチャー、もといイジンのパワーの基準として、1コストなら1000、2コストなら2000、3コストなら3000……のように伸びていくのが普通でしょう。

ですが、攻撃的な赤であれば、とにかく速度を重視し、また自傷ダメージのようなペナルティも含めた攻撃をもって相手を圧倒すべきと判断しました。序盤に身を削ってアドバンテージを取り、相手の場が整う前に倒すことを戦術の主軸としたのです。

そのような戦術を取るに当たって、1コストに最も必要なカードは何かとしたとき、やはり「即応」を置いて他にはありません。ただ、何の能力もないカードの基準をパワー1000と置いた時、即応とパワー1000を両立させるのはあまりにサービスが良すぎるというものです。そこで、パワーを500とし、単純なぶつかり合いには弱くしました。
しかし、基準カードよりパワーが弱いなら、何らかの補助も欲しいところです。そこで、「命を惜しまず突撃できる」よう、遺業能力のマリョク化を与えました。これであれば、たとえ突撃して討ち取られても、次のより強力なイジンへとつなぐことができます。もし相手がそれを嫌がってブロックしなければ、ガーディアンを倒すことができるでしょう。

そんなフットワークが軽く、また死して次の時代の礎となったイジンとして、人気のある武将、源義経に大役をあてがうことにしました。鵯越(ひよどりごえ)の逆落としや八艘跳びの逸話がある戦上手で、平家滅亡に大きな役割を果たしましたが兄との確執の末倒されました。

この優秀な能力を複数もつイジンは、これからも様々なデッキで活躍し続けることになると思います。

・中盤の要、《北条政子》

《源義経》もそうですが、赤属性の主たるテーマの1つは速攻です。
カード1枚1枚のパワーはそこまでではなくても、相手の陣容が整う前に展開し、自らの防御を無視した攻撃で相手を撃破することを目指すわけですね。その最たる例が先ほどご紹介した《源義経》で、パワーは小さくとも速度やユーティリティで序盤をカバーする仕組みになっています。

ただ、そういったカードは、シンプルに防御イジンがいると弱いもの。相討ちを取れるならまだしも、一方的に倒されるようでは厳しい。そんなとき、彼らを後押しするカードが必要であると考えました。

トレーディングカードに限らず、ゲームでは「アド」(アドヴァンテージの略)という用語があります。何らかの行動によって自らが有利な結果を得ること、例えば、1枚のカードで相手のカード2枚以上を損失させることなどを「アドを取る」と言います。

《北条政子》は、まさにその「アド」をシンプルに追及したカードとなります。「場に出たとき自分のパワー以下のイジン1体を破壊する」という効果を適切に使用すれば、こちらは場のイジンが1体増え、相手は1体減ることになります。これは単純に場のカード数で有利になるだけでなく、前述のようなパワーの低いアタッカーが攻撃を通しやすくなるというメリットもあります。

もちろん、《北条政子》自体のパワーはコストに対して控えめなので、いつでも有効に使える効果ではないかもしれませんが、それでも例えば1弾《ドナテッロ》のような、特性をもつやっかいなイジンを狙い撃ちで破壊できるのは非常に強力です。さらに、この効果は自身のパワーを参照するため、《連なる天守閣》やパワーを上げるマリョク装備との組み合わせによって、相手のより強力なカードを破壊できる可能性もあります。
相手のカードを破壊しつつ、自身もアタッカーとして相手のガーディアンを狙っていける彼女は、まさに赤速攻デッキの中盤を担う存在でしょう。

鎌倉幕府を打ち立てた源頼朝の妻である北条政子は、優秀でありながら他の愛妾に対しては嫉妬深い一面もあったようです。また、後を継いだ息子たちの後見として実権を握り、数々の政敵を打ち倒して鎌倉幕府を支えました。そのようなエピソードの数々は、このカードの能力にふさわしい内容なのではないでしょうか。

次回は第二弾が加わった今でも人気のある、赤のスーパーレアカードを「上杉謙信」と「織田信長」をご紹介します。
赤のカードをぜひ使ってみて下さい。

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